母が残してくれたこと[添付:日経新聞(6.17朝刊)] | たぞえとめぐろ|目黒区議会議員 たぞえ麻友公式サイト

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    [添付:日経新聞(6.17朝刊)]

母が残してくれたこと
[添付:日経新聞(6.17朝刊)]

このブログで、家族について書くことは初めてです。 区政に関することではないのですが、どうしても書き残しておきたいと思い、 ここに記します。

今月10日に私の母が亡くなりました。 大腸がんを患い、2年弱に亘る手術・抗がん剤の後、再発してから思うように抗がん剤が効かず、 坂道を転がるように病状が悪化し、3週間の自宅療養をして6月10日に息を引き取りました。

私は母が大好きで、私と母は仲良しでした。
私を育ててくれた母の言葉を思い出し、私の軸を作ってくれた、 母という存在の大きさを改めて気づき、感謝の想いが溢れます。 たくさんある母の言葉の中で、最も心に残っている3つを記します。

1.「働き続けなさい」

母は、子育てをしならが仕事を続ける私を助けてくれました。 孫が熱を出したとなれば看病してくれ、忙しい私の替わりに遊びに連れて行ってくれ、孫はおばあちゃんが大好きでした。 おかげで、子ども達はみんな優しい子になりました。 孫に優しい心の芽を残してくれてありがとう。

仕事を通じた社会との関わりの楽しさ、考え抜くことから得られる成長を知りました。 葬儀では、職場でお世話になっている方々、仕事を通じて仲良くさせてもらっている方々、 保育園ママ友、たくさんの方から励ましの言葉をもらいました。 仕事をする私を応援してくれてありがとう。

2.「学校に行って勉強しなくてもいい。友達と出会いなさい」

幼稚園・小中高等学校・予備校・大学の友達も葬儀に来てくれました。 友達を家に招いたときは、喜んで得意の料理を振る舞ってくれました。 私の友達はみんな、さっぱりとした性格の母と母のつくる料理が好きでした。 私の家に泊まったことのある友人もたくさんいます。 友達とケンカしたときも温かく見守ってくれました。 心から信頼できる友達ができたのは、母のおかげです。

3.「ありがとう」

常々挨拶を大切にしていた母ですが、何より感謝の気持ちを表すことは 最も大切にしていました。

最期の一ヶ月、訪問診療・訪問看護をお願いし、母は自宅で過ごしました。 あまり声を出せなくなってきてからも、医師、看護士の先生方への挨拶と「ありがとう」 は欠かしませんでした。いつも母は、周りの人が心地よく過ごせる配慮を心がけていました。 母のこの姿勢、信念を私も大切にしたいと思います。

さて、昨日から6月の議会が始まりました。
心配してくださる声もありますが、私は母が応援してくれて当選したこと、 また母が議会に間に合うように葬儀を行わせてくれたであろうということを信じて出席しました。 母の悲しみに暮れることなく、自分の本分を果たす事を思い出させてくれました。

母がいない家は本当に寂しいです。 それでも残された家族は生きていかなければなりません。 最期の3週間の在宅看護は正直、本当に大変でした。 しかし、この一ヶ月を経て家族の結束は強まり、これからもがんばって一緒に生きていくことができます。 母からの一番の贈り物です。
(自宅での看取りについて『地域包括支援』や『終末緩和ケア』など今後お伝えしていきたいと思っています。)

最後に、昨日(平成28年6月17)の日経朝刊に私も関わっている「WOMAN SHIFT」の活動が『咲くか女性活躍社会 4』として紹介されたことを報告します。(添付の写真は記事の一部です。) 母は日経を毎日欠かさず、いつも、入院中も読んでいました。 母が娘に願った女性活躍の動きとして紹介されたことは、とても嬉しいですが、 母に見てもらいたかった。。。。。

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