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KIDS LINEから振返る
目黒区の子育て関連の助成制度

今日は、ベビーシッターのマッチングサービス『KIDS LINE(キッズライン)』を運営している株式会社キッズラインさんでお話を伺ってきました。
私は以前、KIDS LINEさんを利用したことがあるのですが、ウェブサイトから事前にどのようなシッターさんがいるのかを知ることができ、またどのシッターさんにお願いするのかを自分で選べる仕組みが今時だなと思いました。登録しているベビーシッターさんの人数も多く、短期間で手配したいときに非常に助かった経験があります。

これまでベビーシッターさんをお願いする場合、利用したい日時をシッター仲介会社に伝え、仲介会社がシッターさんを探し、派遣されてくるシッターさんと事前のやりとりすることはなく当日を迎えるという流れが一般的です。
KIDS LINEの場合は、利用する人がシッターさんのプロフィールやレビューを見て直接シッターさんを選ぶ仕組みです。シッターさん個々の受け入れ可能スケジュール、これまでの予約成約率や直前キャンセル数など、きちんとマッチングが成立するように様々な情報がサイトに掲載されています。また、シッティングの抜き打ちチェックや、利用者へのヒアリングなど、安全安心なサービスにつながる運営に努めていることを伺ってきました。

また、ベビーシッターを利用するうえでハードルとなる費用については、仲介コストを抑えている分、シッターさんにとっても利用者にとってもお得感のある料金設定になっています。派遣型は入会金や年会費を徴収することがありますが、マッチングサイトの利用は無料です。ベビーシッター業界の価格破壊といえるでしょう。また、シッターにとっても、フルタイムでは体力的にきついけど少しならできるという潜在保育士さんも活躍でき、保育業界の多様な働き方の一つですね。


さて、本題の自治体との取り組みについての意見交換をしてきました。WOMAW SHIFTのメンバー(東京都議(品川区選出)、台東区議、千葉市議、中野区議)それぞれの自治体の取り組みも交えて議論してきました。私はその中で、目黒区の制度について振り返ってみました。
現在、5つの自治体で、派遣型だけでなくKIDS LINEも利用助成対象となっているそうです。(補足:KIDS LINEに限らず、各区が定めているベビーシッター事業者を利用しても同じ助成を受けることができます。)

●病児・病後児のベビーシッター保育助成
渋谷区、千代田区で行っています。
目黒区でも保育園などに通っているお子さんをお家で看病するシッターさんについて助成しています。目黒区「訪問型病児・病後児保育利用料助成制度」(2018年10月に保育園で赤痢の集団感染が発生したとき、登園を控えていただくにあたり、この制度を利用された方もいると聞いています。肌感覚としては、まだこの制度あまり知られていないかと思いますが、いかがでしょう?)
目黒区の場合は、助成の対象となるベビーシッター会社にKIDS LINEが入っていないです。渋谷区は独自のベビーシッター会社リストがあり、千代田区については「派遣型」に限らず「マッチング」によるベビーシッターもOKとしていることからKIDS LINEが利用できるようになっています。選択肢を増やすこと、また予約のしやすさも重要視するべきだと思います。

●産後ヘルパー、産後ケアシッター助成
(キッズラインに登録している産後デューラ資格保有者の訪問を受けた場合の助成です。)
品川区、福岡市で行っています。
目黒区の場合、「産前・産後支援ヘルパー事業」 という産後の育児・家事を手伝ってくれる事業がありますが、あまり利用されていません。ホームページを見ると、「出産予定日の2か月前から申請を受け付けています。 なお、申請からご利用開始まで手続き等に1か月ほどお時間がかかります。 また、ヘルパーの状況により、派遣をお待ちいただく場合があります。」とあります。産後に想像以上に疲れてしまったとき、すぐ使いたいですよね。手続きに一か月ほどかかる・・・・。

●ベビーシッター利用助成
調布市で実施されています。
支払った保育料の1/2、一家庭4,000円/日、年額上限28,000円を助成する制度です。病児・病後児や保育園等に通っているなどの条件もありません。
目黒区では、このような助成制度はありませんが、リフレッシュや保護者の通院や療養のためにもベビーシッターが気軽に利用できるようになるといいですね。実家が遠かったり、ワンオペ育児を余儀なくされていたり、育児をしながら孤立しているご家庭もあるでしょう。その時に、少しでも頼れるところが必要です。調布市の制度、参考にします。

さまざまな助成制度、行政が整備したサービスがありますが、今回KIDS LINEさんのような新しいマッチングによるベビーシッター利用の仕組みが出てきたことで、既存の制度にはない利便性が見えてきました。目黒区の振り返りを今後の制度改善に活かしていきます。