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(珍しく子育て以外の話題です)
「孤独死」問題について考えた夏の一日

新型コロナ前には勉強会や視察などで外出することが多々ありましたが、現在は施設を訪れるなどの視察はゼロ、勉強会はオンラインで実施したり受講したりの日々です。今日は、本当に久しぶりに会場@参議院会館 での勉強会に参加しました。(2人以上配置できる机に1人。当然ですが全員マスク着用。)

日頃、子育て関連についての投稿が多い私のブログですが、本日は2020年4~6月期のGDPが戦後最大の落ち込みと発表され、新型コロナによる経済への打撃が今後どのように影響をしていくのかを考える上で、今日の勉強会はブログに残しておきたいと思いました。(そもそも久ぶりのブログ更新です。。。。。)

<前提>
勉強会のテーマである「孤独死」という言葉の公的な定義は実はありません。また、公的な調査もされたことがありません。勉強会で紹介されたのは、ニッセイ基礎研究所の調査報告です。10年前に出されていますが、孤独死3万人/年と記載されています。
「セルフ・ネグレクトと孤立死に関する実態把握と地域支援のあり方に関する調査研究報告書」
(👇こちらはスライドでよりわかりやすい。)
「長寿時代の孤立予防に関する総合研究~孤立死3万人時代を迎えて~」

<孤独死の現場と相続の問題>
講師の高木優一(株式会社トータルエージェント)氏は不動産会社を営んでおり、家主が孤独死となったその後の相続の問題なども丸っと対応(相続人を探すところから、不動産の売却まで2年程かかることもあるそうです。)され、不動産相続の駆け込み寺のような存在です。高木氏が見た孤独死の現場についてお話しを伺いました。1人でお住まいの方が亡くなり、2~3週間後に見つけられ、相続人は書類上で探し出し、顔も見たことのない親戚の相続について話しをされて驚くとは思いますが、亡くなった方の思い出の品を「処理しちゃって」と言われることの寂しさは人としてやるせなくなりました。
(余談ですが、母を3年前に亡くしたとき、自分の財産や持っているものについての処分を決めておくエンディングノートについて知り、かねてより政策にしたいと思っています。エンディングノートを準備するなど、自分の最期を想像することは今を大事にすることでもあります。)

さて、「孤独死」は1人で死ぬことが問題ではありません。人との縁がきれた状態、経済的困窮、さまざまな困難が重なった結果です。また、相続人にとっては突然の対応、物件の周辺の方々にとっては異臭などの困りごと、更には空き家化することなど次なる問題へとつながっています。
また、孤独死は高齢者の問題と思われがちですが、45~55歳の単身男性も多いことについてもコメントしておられました。特に、景気の悪化と自殺を含めた孤独死の増加は相関があると言われています。新型コロナだけでなく、経済への影響で人が亡くならないよう経済を回すよりも前にセーフティネットで対応していかなければなりません。

<東京都の監察医制度>
また、都議の菅原氏からは、東京都の監察医制度の現状についてお話しがありました。
監察医制度は、戦後にGHQが都市の感染症対策のために東京(23区)、横浜市(H27年3月末廃止)、大阪市、名古屋市、神戸市の5か所に設置させました。死因不明のご遺体の監察をするこの事業、菅原都議は「人の最後の尊厳」として必要性を訴えられていました。23区内にいるときに原因不明で亡くなったら監察医に診てもらますが、23区外で亡くなったら診てもらえません。議員になって、この行政区による差の違いには驚くことが多々ありますが、監察医制度というのは初耳でした。
(参考)「東京都における持続可能な死因究明体制の推進」

<意見交換>
最後は意見交換をしました。テーマは、「今後、単身世帯の増加とともに孤独死が増えることが予想されるが、自治体として何ができるか?」
私の中で一つのまとまった解の一つとしては、ICTの力を借りることで、見守りを進めることです。住宅にセンサーを設置し動きがなくなったらアラートが出るようにするなど。また他の方の意見で、東京都が水道をスマートメーター化していくので、水道の出しっぱなしや使用が止まった(旅行に行くことも想定されますが。)ときにハイリスクの方の安否確認に活用できるのではないか、というのもありました。また、現在コロナ禍で、見守りの訪問ができない中、電話で独居の方の様子をヒアリングしている自治体があるとのことですが、オレオレ詐欺への警戒から電話に出ないお宅も半分程あるそうで、支援が難し状況もあるそうです。
「孤独死」を防ぐには、生前からのつながりが大事です。つながることが難しい今ではありますが、どうしたらつながれるのかをニューノーマルの中でも考えていかなければなりません。

<帰路の途中で>
勉強会を終えて、地下鉄目黒駅の改札を出てすぐのパン屋さんに寄ったら、8月末で閉店とのことでした。酷暑の夏が終わると、今以上に経済的が冷え込むことを想定し、9月の決算審議会で次年度予算への提言を行っていきたいと思います。

写真は意見を発表したときのものです。