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品川区の「まもるっち」について調べてみた!

品川区の「まもるっち」、目黒区にも導入できないか?!とのご意見をいただき、調べてみました。

「まもるっち」とは、、、
品川区が独自に構築した携帯電話を活用した小学生対象の見守りの仕組み。


<概要>
・携帯電話を使った「子どもの安全対策」
の事業。
・公立小学校と在住の全児童に「まもるっち3」を無償配布。
・ブザーを鳴らすと、GPSの位置情報が品川区役所の「まもるっちセンター」に届き、近隣の協力者、区役所、警察、小学校などが対応する仕組み。
・子どもたちは「まもるっち3」をストラップで首から下げて登下校。


・センター稼働時間は、月曜から土曜まで、朝7時半から20時まで。
・端末に登録した家族等への通話は有料オプションで、通信事業者との別途契約が必要。


<経緯>

・品川区の産業支援NPO団体が子どもを守るセキュリティシステムをつくりたいとの発案
・平成16年度に導入


<予算>

・年間予算:1億6千万円(5年で契約更新。契約更新時にシステムバージョンアップで追加費用がかかる可能性あり)


・内訳
(新入生の端末
/まもるっちセンターのオペレーター10名(平成31年度予算委員会議事録より)/データ管理)

<課題:議事録より>
・「地域の方から町会の方を中心にお声があって、それを見ながら歩いていると危ない」(令和元年度決算審議)
・「まもるっちのストラップが簡単に外れて誤報件数が増えているという状況がございましたので、引っ張るときの負荷を、従来よりも大幅に負荷をかけて、小学生1年生でも引っ張れるような強度ではございますけれども、そういったことで対応しているものでございます。」(平成31年度予算特別委員会)

調べてみて、、、、
一番厳しいなと思った点は「予算」です。品川区で年間1億6千万円かかっているとのことで、単純に一人当たりのコストで計算すると、目黒区では約9,600万円が毎年かかります。
(参考)
品川区立小学校児童数(16,844名(R3.5.1時点))
目黒区立小学校児童数(10,146名(R3.5.1時点))

また、年間の費用だけでなく、初期構築や更新費用もかかります。これをどこから捻出するか考えてなくてはなりません。また、今回調べていて注目したこととしては、品川区は「子どもの安全対策」に関連して、「まもるっち」以外にも、CAPプログラムを展開しています。CAPはChild Assault Preventionは (子どもへの暴力防止)という意味で、子ども自らが、また地域や保護者が子どもを守るためにできることを習得するワークショップです。重層的に取り組まれていることは非常に素晴らしいと思いました。
大きな予算については、国や都の活用できる制度がないかを探しながら、品川区の事例を参考に「子どもの安全対策」について何ができるかさらに調べていきたいと思います。ちなみに、微力ながら我が家は「子ども110番」に登録しています。看板があることが抑止力になると言われているので、ぜひご協力お願いします。